前回は「インターリーブ」という勉強方法を紹介して、「種類」の違う問題を順番をバラバラに変えて学んだ方が定着率が良い、ということを紹介しました。
今回は、「デュアルコーディング」(二重学習)という学習方法を紹介します。どのように学習に取り組むか、ということよりも、実際に勉強しているときのtipsと考えていただきたいです。
一連の記事は、『認知心理学者が教える最適の学習法』という書籍に基づいています。
デュアルコーディングとは、「言語的な情報と視覚的な情報を組み合わせる」ことです。
人は言葉の情報と絵(あるいは写真)の情報を別々に処理していることが知られています。同じ情報を2つの形式(言葉と絵)で記憶することで、あとから情報を思い出す方法を2つに増やせる、ということです。
具体的なデュアルコーディングの方法
インフォグラフィックスは学校に貼ってある教育用のポスターのように、図や絵と共に、情報が端的にまとめられたものです。
世の中にはステキなデザインのインフォグラフィックスはたくさんありますが、自らの勉強のためにはそれほど凝りすぎたデザインにする必要はありません。
絵や図として示すには上記のような例があります。
グラフィックオーガナイザーとは、物事の関係やつながりを示す図や表のこと。
原因と結果や事象と環境などを整理して示します。例えばCanvaなどでは、おしゃれなテンプレートなども数おおく備えられており、大変参考になります。こちらも華美に飾り立てる必要はありませんが、どのいうレイアウトでまとめれば良いのかを考えるにはいい参考になるでしょう。
デュアルコーディングの効果をより高くするために図の近くには説明を入れましょう。
単に絵を描くだけだったり、遠すぎるところに説明を書いても効果が下がってしまいます。
図や絵が複雑すぎて写せない…というケース。Phomemoなどのツールがおすすめ
ノートに改めて写したいけれど、図や絵が複雑すぎて写せない、とっても手間がかかるので面倒、という時もありますよね。そんな時は、Phomemoなどの小さなプリンターを使うのも良いかもしれませんね。
iQuestでは皆さんに効率のよい勉強方法で学んでいただき、タイパよく学力をつけてほしいと考えています。勉強する時間だけが大事なのではありません。その成果や取り組み方、さらには浮いた時間で自分の好きなことをしたり、さっさと寝てしまうことでたっぷり睡眠時間を確保し、さらに勉強にもハリが出る、という好循環をめざしていただきたいです。
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